1950-01-23 第7回国会 参議院 本会議 第9号
すでに昨年来、連合諸国の好意により、或いは外貨保留制度の運用等によりまして、貿易関係者の海外渡航は相当件数に上つており、いわゆる「めくら」貿易の打開に貢献しておりますると共に、昨年秋にはフロア・プライス制度が撤廃になり、又本年一月からCIF輸出、FOB輸入取引も実施されることになり、大いに取引條件の改善が期待されることになつたのであります。
すでに昨年来、連合諸国の好意により、或いは外貨保留制度の運用等によりまして、貿易関係者の海外渡航は相当件数に上つており、いわゆる「めくら」貿易の打開に貢献しておりますると共に、昨年秋にはフロア・プライス制度が撤廃になり、又本年一月からCIF輸出、FOB輸入取引も実施されることになり、大いに取引條件の改善が期待されることになつたのであります。
すでに昨年来、連合諸国の好意により、あるいは外貨保留制度の運用等によりまして、貿易関係者の海外渡航は相当件数に上り、いわゆるめくら貿易の打開に貢献しておりまするとともに、昨年秋にはフロア・プライス制度が撤廃になり、また本年一月からCIF輸出、FOB輸入取引も実施されることになり、大いに取引條件の改善が期待されることになつたのであります。
ただ項目といたしまして私どもが考えておりますことは、たとえば海運関係、つまり用船料あるいは滞船料、それから港費、保険会社への支拂い、あるいは本邦人の海外の消費、政府関係機関が外国に行けばその費用、それから先ほどから言つております外貨保留制度によります外国への支出というようないろいろのアイテム、並びに御承知のPX並びにOSSというようなものの外貨の收入がありますが、その数字はまだ向うで持つておりまして
そのほか外貨保留制度によりまして、外国に業者がじきじきに行つて現地を見るということが非常に必要なのでありまして、これは私どもといたしましても早くあの制度が実行に移され、一人でも二人でも業者が外地に出るということを希望しておるのであります。まだ遺憾ながらその実現に至つていないように見受けておりますが、これはぜひ早く進捗されんことを政府の一員といたしましても考えております。
今度例の外貨保留制度、リテイン・システムができまして、一年でどのくらいになるかわかりませんが、かりに五億ドルの貿易があつたとして、これの平均四%とすれば、二千万ドルの外貨が保留できる。二千万ドルの外貨が保留できれば、月に四、五百人の者は海外市況を調査するために常置し得る形になるわけであります。そうなると從來の盲貿易の弊害もおのずから解消されるのではないか。
すでにこの制度を利用して、シヤムあたりには人を出すような計画にも相なつておりますし、この外貨保留制度が実際に行われますと、年に二千万ドルの外貨が保留されることになります。年に二千万ドルの外貨が保留されると仮定いたしますと、一月に五、六百人の日本の人が海外へ出ておることができる、こういう計算になると私は思うのであります。